2010年09月01日

おいしさのデザイン

少し前の物ですが、SPA-DE Vol.11より引用

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商品・雰囲気・サービスは店舗の集客力を左右する3大要素である。

レストランなら、おいしい料理・居心地のよい空間・行き届いたサービスとなり、ブティックなら、先端的品揃え・それを包むステージ性・アドバイザーたる店員の磨かれたセンス、などであろう。


一方、食品店はどうか。


よい商品と商品知識のある店員は必要としても、雰囲気の方は一般に多くを求められていないのではないか。

この違いは、レストランやブティックには適度に込められた非日常(デザイン)が大切な味付けとなるが、食品は本来、より日常的な「即物性」が求められているからであろう。

人は往々にして、ピカピカのショーケースの中に祭り上げられた魚よりも、水揚げされて木箱に入ったままの魚を好む。


食品店には付加価値としての雰囲気づくりは必要ないのだろうか。


いや、今日のわれわれのライフスタイルと食品流通を取り巻く二つの流れが、むしろ空間デザインの必要性を高めているように思える。

一つは、ショッピング行動のレジャー化傾向である。

日々の買い物は暮らしの必要性を満たすというよりも、買い物自体を楽しむ要素の方が大きい。

いわゆるショッピング施設の時間消費型化である。これにともなう雰囲気づくりに空間デザインは欠かせない。

もう一つは、食品流通のグローバル化と細分化傾向がもたらす売り場の差別化の必要性である。

例えば最近エコの観点から叫ばれる「地産地消」のコーナーひとつとってみても、デザインを駆使して売り場の性格をアピールする交通整理が必要になってくる。


食品売り場のデザインの本質、それは「おいしさのデザイン」に他ならない。


味覚をそそる色とグラフィック、照明、見やすく手に取りやすい什器、比較購買がスムーズなソーニングと導線、それらが空間デザインの中で統合されて初めてよい売り場ができる。 ----引用ここまで


買い物行動の中で、"意識する"「商品」と「サービス」、それを引き立てる"無意識"の「空間」。

どうすれば、よりよい「おいしさのデザイン」ができるのか。
今日届いたチェーンストアエイジ2010.9.1号の「ビジュアル・マーチャンダイジング」特集も参考に、今一度「店づくり」についてSCW全員でじっくり考えたいと思います。
posted by SCW at 09:05 | Comment(0) | TrackBack(1) | ひとりごと