季節の変わり目になると、街の様子もどんどん変わります。
春が近づくにつれてつぼみだった花も徐々に開き、いつもの風景がだんだん明るくなってきました。
また、街行く人の装いや電車の中吊りにポスター、店頭の商品にもカラフルな色使いが増えて、街全体が「春っぽい」感じにつつまれています。
こうしたことで、朝晩はまだ寒くとも「あぁ、春が来てるんだな」と実感します。
見た目の与える影響というのは本当に大きい物ですよね。
先月の話になりますが、2月下旬に開催されたエフピコフェアでもその「見た目の影響」について紹介されていました。
同じ内容の商品でも、パッケージによって印象が随分左右されるという例です。
下の写真、上段のお肉は同じ内容の物が左から白・銀・黒金のパッケージに入っています。
白は安い・オーソドックスな印象を受けますが、銀は焼肉を連想させるイメージ、黒金は高級なイメージを与えると紹介されています。
下段のタコは「用途」の違いを演出。
パッケージを変えることで「調理用・サラダ用・おつまみ用」といった風に違いを伝えられるといういう例です。
そしてこちらは、「味」のイメージを伝える例。
塩味や旨味なども色によって表現することができます。
上と同じタコは、こうしてまたパッケージが変わると違った印象を与えますね。
お弁当に関しては、売れ行きにどれだけ影響が出るか実験され、黒いパッケージの物が5個しか売れなかったのに対して、青い模様入りのパッケージは20個完売。大きな差が出ました。
売りたい物は商品であって、パッケージは言わば脇役ではありますが、その色・柄・形一つでまったく違うイメージになるというのが良く分かりました。
いくら商品に自信があっても、まずはそれを手にとってもらえないと伝わりません。
多くを語らなくとも、パッケージで思いを伝えることができるというのは、セルフサービスのスーパーマーケットにとってはとても重要なことですよね。
パッケージだけでなく、POPも、内装も、スタッフのユニフォーム一つとっても、商品の印象・お店の印象を大きく変えるものだと思います。
何を伝えたいかがハッキリしていれば、こうした演出によってお客さんにより強く伝えることが可能だと思います。
商品を引き立てる、店の印象を左右する「名脇役」は奥深く、改めてその重要性を実感しました!